遺言、相続に強くなる!

③独身で子どもがいない


●まず、自分の相続人が誰かを確認する
独身で子どもがいない場合は、両親(両親がいない場合は祖父母)、兄弟姉妹、甥姪のうち順位が高い人が相続人になります。たとえば、親や兄弟姉妹がいないために甥姪が相続人になる場合、遺言書がなければ甥姪の全員が均等に財産を相続することになります。

もし、特定の人にたくさん財産を相続させたい場合は、遺言書を作る必要があります。相続人ではなく、お世話になった第三者に財産を遺贈したい場合も同様です。

●相続人がいない場合は、遺贈も検討する
相続人がいない場合、遺産は、亡くなる前の入院費など債務の支いに充てられたあと、国庫に入ることになります。
それを避けたい場合は、お世話になった人や団体への遺贈を検討しましょう。生前、生計を同一にしていた人や、看病などのお世話をした人がいる場合は、死後、特別縁故者として国に請求することも可能です。

●遺言書の内容はこまめに見直そう
まだ若い人が遺言書を作る場合は、先行きが不透明なので、どのような遺言をすればいいのか迷うかもしれません。もしかすると将来結婚したり、反対に、今親しくしている相手と決別するかもしれないからです。

考えすぎると遺言書が作れなくなるので、あくまでも現在の状況がこのまま続いたらという前提で作成し、状況が変わればこまめに内容を見直すのがいいでしょう。また、NGOなどの団体に遺贈を検討している場合、金融資産のみで不動産は受け付けないなどの内部規定があるので、事前に確認したほうがいいでしょう。

[文例]
・遺言者は、遺言者の所有する全財産を換価換金処分のうえ、葬式費用等の諸費用を差し引いた残額を、次の者に次の通り遺贈しまたは相続させる。

(1) NPO法人絆(所在地○○、代表理事00) に金50万円を遺贈する。
(2)上記(1) の遺贈後の残金は、遺言者の亡き姉の子である佐藤美保 (平成○年○月○日生)に相続させる。

・遺言者は、遺言執行者として弁護士○○ (住所○○、平成○年0月0日生)を指定する。

マンションなどの不動産も含めた全財産を換金して配分するのは、手続きが難しいため、遺言執行者は弁護士にすると安心です。相続人に妨害される可能性のある第三者への遺贈もスムーズに行えます。


森井 啓之

代表 行政書士

森井 啓之

東京大学法学部を卒業後、大手金融機関に入社。法務部で、民法改正への対応、リーマン・ブラザーズの破産管財人との英語での激しい交渉を経て莫大な債権回収(詳細は守秘義務)に成功。また、個人融資における遺言・相続業務など幅広い経験を積んで参りました。皆様に、迅速かつ丁寧で最高の法務サービスをご提供させて頂ければ幸いです。

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